地味に重要なストレージ
今回はストレージの話です。
・意外と必要なストレージ容量
基本的に、マイニング用のPCでは、OSが入ってマイニングソフトが入ればいいので、128Gもあれば十分だと言われています。
これはWindows10でナイスハッシュでやる場合の話ですが、他のもそこまで変わらないかと思います。
実際に環境作って動かすのに、128Gもあれば十分なんですが、実は使うGPUの枚数や種類によっては、仮想メモリが足りなくなるのでもうちょっと容量あったほうが安定するんですよね。
私も詳しくは知りませんが、どうやら仮想メモリには、使うGPUのVRAMの総容量以上のサイズが必要になるらしいです。
実際にナイスハッシュを起動すると、仮想メモリが足りない的なメッセージが出てまともに動かなくなります。
使うGPUが少なかったり、VRAMの少ないGPUを使う分にはほぼ関係ないみたいです。
実際に私の環境でも、枚数少ない間はWindowsの初期値のままで普通に動いてましたが、グラボを増やしたり、強化したりすると仮想メモリが足りなくなることが何度かありました。
そのため、念の為ということも含めて、私は500Gのストレージを使っています。
枚数増やす予定のある人は余裕のある容量を選びましょう。
・HDDよりSSDよりM.2
ストレージに関してはもう一つあって、節電のためにHDDよりはSSDのほうが良い。
詳しい数値は忘れましたが、消費電力が下がるのです。
GPUの消費電力に比べたらカスみたいなもんですが、チリツモってやつですね。
この話は事前に調べていたので、128GのSSDを買いました。
(当時は仮想メモリのことを知らなかった。。。)
で、GPU8台構成とか組むと出てくるのが、電源足りない問題。
普通の電源ユニットだと、多くてもVGA用の8ピン電源は6〜8個くらいしかないです。
が、GPU1枚に対して、最低でも2個は必要です。(補助電源用とライザーカード用)
更に性能の良い(消費電力が高い)GPUだと補助電源が2つ必要だったりして、どう頑張っても足りなくなります。
そんなときに、SATA用の電源やペリフェラル(4ピンのでかいやつ)を、VGA用電源ポートに変換するケーブルを使うんですが、これも結構やっかいで。
ちゃんとしないと発火の原因になるらしいです。
VGA用のポートは6ピンだと75Wの容量になるらしいですが、SATAやペリフェラルは1本でたしか30Wくらいしかないらしいです。
GPUは本来マザーボードから75Wを給電しているらしいですが、それはライザーカードでも同じで。
そのため、SATA1本をVGA1本に変換すると電力が不足してしまい、過電流を起こして燃えるそうです。
ライザーカードにはそういうケーブルが付属していることが多いので、結構怖いですよね。
ただ、必ず燃えるわけではなく、1660Tiなどの消費電力が少ないGPUであれば、補助電源をちゃんとした8ピンのを使っていれば、ライザー側はそういうケーブルでも動いたりするんですよね。(ちなみに8ピンだと150W給電できます)
私もこの話最初知らなくて普通に使ってました。
でも今は怖いので、SATAを使う場合は、SATA2本を1本のVGAに変換するケーブルを使ってます。
だいぶ遠回りになりましたが、こういう事があるので、SATAの電源ケーブルも結構重要なんですよね。
ペリフェラルはペリフェラルで、ケースFANの電源供給で酷使するので意外と余らないし。
そのため、SSDですら電源使うのが少しためらうこともしばしば。
そんなときに思いついたのがM.2のSSDを使うこと。
M.2スロットにさせればいいので、べつにNVMEである必要はないです。
M.2であれば別途給電する必要がなく挿すだけで使えるし、SSDの置き場に困ることもないので非常に便利で、スッキリしました。
無駄に起動も早くなったし、何かに引っ掛けて外してしまうことも無いので安定したリグにできます。
それほど高くもないし、個人的にはおすすめです。